企画書ってどんなものを書けばいいの?

Project ANIMA総合プロデューサーの上町裕介(かみまちゆうすけ)です。

本プロジェクトでは様々な形式の応募が可能となっておりますが、

特に特徴的なのが「企画書」となっております。

いただくご質問の中にも「企画書ってどんなものを書けばいいの?」という質問も

沢山ありましたのでここでは“企画書の書き方”についてお伝えできればと思います。

 

コンテンツ向け企画書で抑えておきたい要素!

僕も仕事柄「アニメ」や「ゲーム」の企画書を書く機会が非常に多いのですが

書き始める前に一旦何を書くか要素をまとめておくと書きやすいです。

ザックリ抑えておきたいのは以下のような内容です。

 

・ターゲット:この作品を求めているお客さんはどんな人達?

・ニーズ:ターゲットのお客さんはどんなものを“強く”求めている?

・概要:ニーズに対してどんな企画を提供する?

・コンセプト:概要を一言で言い表すとどんな感じ?

・世界観:じゃあ実際にそれらを世界観で表現してみよう!

・登場人物:主人公やそれを取り巻く人達を考えてみよう!

・あらすじ:あらすじをまとめてみよう!

・その他:まだまだアピールし足りない!って人は思いをぶつけよう!

 

だいぶシンプルにまとめてみましたが、僕は上記をベースに中身を埋めていって

表紙含めて6~7ページぐらいにまとめる事が多いですね。

※実務だとこれに予算とか回収想定とか事業としての展開案とか小難しい要素が要素が追加されていきますが…今回はそういうのはいらないです!

では、それぞれの要素を細かく見ていきましょう。

 

コンテンツ向け企画書実際に書いてみよう!

・ターゲット:この作品を求めているお客さんはどんな人達?

 ターゲットというと何だか商業的な感じがして創作するうえで何だか抵抗あるなあと

思われる方もいるかもしれませんが…

この企画を楽しんでくれるお客さん(ファン)の為により楽しめる企画にしよう!

という考え方は作品をブラッシュアップしていくうえで大事だったりもします!

ここではどんなお客さんに届けたいのかを想像して書いてみましょう!

・ニーズ:ターゲットのお客さんはどんなものを“強く”求めている?

 続いてファン(お客さん)がこの企画で強く求めているモノを想像してみましょう!

 「ヒロインがとにかく可愛い事」なのかもしれませんし、「めちゃくちゃリアルな

 戦闘描写」が求められているのかもしれません。

 例えば自分の好きな作品を一つ挙げてその作品のどこに惹かれているかを考えて

 みるとその作品におけるその作品のファンのニーズが読み解けるかもしれません。

・概要:ニーズに対してどんな企画を提供する?

 ニーズが見えたら今度は、それに対してどんな企画を展開したら良いかを

 考えてみましょう。例えば「めちゃくちゃリアルな戦闘描写」が求められている

 なら「実在する兵器とオリジナルのSFメカが実際に存在する都市を戦場で戦う

 しかも孫子の兵法をベースして」とかとか…(このアイデア差し上げますね!)

 ニーズを軸にして概要をまとめると説得力が出るのでオススメです

・コンセプト:概要を一言で言い表すとどんな感じ?

  概要を更に分かりやすく一言で整理できると、作品全体を直感的に

 伝えられるようになります。さっきの例を一言で表すと…

 「ミリタリー好きに捧げる架空メカと現用兵器による超リアルな戦闘を描いた

  本格ミリタリーSF!!」といった感じですかね。

  (もっと語彙力があればバシッと!一言で言い表せます)

・世界観:じゃあ実際にそれらを世界観で表現してみよう!

 どういう世界で展開される物語なのかを表現するコーナーです。

 「政治」「宗教」「通貨」「法律」「テクノロジー」など凝り始めたら

 キリがなく…僕が今まで見た世界観資料と呼ばれるものの中には、

 学校の校舎を建築模型で作られたものまでありました。

 ただ今回は表現したい範囲内でまとめていただければ大丈夫です!

・登場人物:主人公やそれを取り巻く人達を考えてみよう!

 作品を愛してもらう為に最も重要なのが登場人物達の存在です。

 特に主人公は、ファン(お客さん)が感情移入しやしようなキャラクター感が

 好まれる傾向にあります。

 ゲームだと主人公を自分で操作するという仕組み上、感情移入しやすかったり

 しますが、アニメやマンガや小説などは第三者視点から観察するような構造なので

 感情移入のしやすさは作品にグッと入り込む重要な要素だと言えますね。

 キャラクターの作り方はまた別のブログでご紹介したいと思います!

・あらすじ:あらすじをまとめてみよう!

 作品全体のシナリオをまとめるコーナーです。

 一般的には「起承転結」という言葉で言い表されていますが、もっとシンプルに

 すると「目的」と「手段」を設定するだけでも物語の骨子は完成すると思います。

 例えば「目的:両親を殺した憎き相手に復讐をする」「手段:孫子の兵法を応用し

 ゲリラ戦を仕掛け、“知恵”で強大な敵を倒す」みたいな感じでしょうか。

 さっきからミリタリー趣味全開じゃないかって?

 いいんです!まずは好きなものを趣味全開で企画すれば! 

 

といった感じで…まとめると何となくそれぞれの要素に一本筋が通った感じが

出てくると思います。企画へのアプローチもまず「ターゲット」から入っても

良いですし、僕のように「好きなもの(ミリタリー趣味)」から

「ターゲット」を設定してその他の要素に入っていくみたいなアプローチもあるので

試しにどんどん企画を出してみましょう!

 

ただ上記で示した企画書の書き方は割とプロデューサーやプランナー的な

アプローチの一つなので「企画書」として仕上げてみたい人は参考にしていただき…

「絵とあらすじと世界観」だけ!とか「アイデアだけ見てくれ!」

というのも全然ありなので是非自由に表現してもらえばと思います。

 

かつてボツにした企画書…パソコンに眠ってませんか?

皆様のアイデアお待ちしております!