Project ANIMA総合プロデューサーの上町裕介(かみまちゆうすけ)です。
2月1日より募集を開始いたしました本プロジェクトですが、いくつかご質問を頂いたので回答させていただければと思います。専門的な話は避けて出来るだけシンプルに書かせていただいたので専門家の方からしたら「違う!」と思う部分もあるかもしれませんがご容赦を!
ちょっと長くなっちゃいますがお付き合いくださいませ!
質問①SFってどんなジャンルを意味しますか?
→「サイエンスフィクション」つまり科学的な空想に基づいた作品です!
例えば「科学技術が発達して異星人とのコンタクトが行われている未来の話」とか「人々の精神が数値化されて管理される世界」の話なんかは“科学技術”がベースのフィクションですよね
→科学的な空想っていうと何となく未来の話っぽいなあって感じもしますが……実際は鉄と蒸気の世界を表した「スチームパンク」の世界も蒸気機関という“科学技術”が広く使われる架空の歴史や世界なので、これもSFとして認知されています
→まとめると“何らかの科学的な空想”が含まれている物語はSFだと思っていただくのが一番シンプルだと思います
→ただ、「ロボも魔法も幽霊も全部出てくる作品があるんだ!」とか「SFかどうか判断がつかない!」って人も気にせずにどんどん応募してもらえたらと思います! “自由な創作こそが正義” それがProject ANIMAで伝えたいメッセージのひとつです!
質問②メカやロボットが出てこない作品は応募できないの?
→もちろんできます!
→実際にロボットが出てこないSFの名作も沢山ありますよね
先ほど例に挙げた『PSYCHO-PASSサイコパス』なんかは銃が人の善悪を裁くSFだし、『シュタインズゲート』は現代を舞台にしながらタイムリープを扱ったSFだし、僕が個人的に好きな『NO.6』なんかはメカが出てこないけど退廃的な世界を描くディストピア作品としてSFジャンルに位置します!
→なのでメカやロボが出てこない作品も大歓迎です!
質問③科学とか全然自信ないけどSFって書けますか?
→もちろん書けます! 科学的な裏付けは後からでもできるので、まずは書きたいものを自由に書いてもらえればと思います
→例えばタイムスリップものを書きたい時に「相対性理論」とか「量子重力理論」とか、タイムスリップにまつわる様々な理論はあるけど、専門的な知識を得ようとすると時間がかかっちゃうと思います
理解できる範囲で盛り込んでみればいいし、実際にアニメ化や書籍化する時に後から専門家の意見を盛り込んだり理論強化したりするケースも非常に多いです
→あとは理論ごと作っちゃうのも手ですね!「ガンダム」のミノフスキー粒子なんてまさに近接戦闘をメインにしたいから作った“理論の創作”といえますね
……といったところで、今回は応募ジャンルとしてのSFの考え方について書かせていただきました。SFの定義については古くから作家や評論家の間で議論されていて本当はもっと深い話やもっと難しい議論をしたいところですが……
「Project ANIMA」はとにかく自由に創作してもらえる場にしていきたいので、細かい事は気にせずどんどん応募してもらえたら嬉しいです!
最後に、SF評論家として知られる大森望さんが示したSFの指標を……
科学的論理を基盤にしている。また、たとえ異星や異世界や超未来が舞台であっても、どこかで「現実」と繋がっている
過去、現在、未来どこかの現実と繋がっていそうなそんな物語……みなさんの妄想や空想を形にしていただければと思います!